≪ビリケン夜話2017夏★おんりー重松清わーるど~新潮文庫刊「きみの友だち」より『あいあい傘』『ぐりこ』『花いちもんめ』≫★&★≪サロン・ド・ビリケン・ネオ≫★御感想はこちら!

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コメント: 14
  • #1

    T.K. (月曜日, 14 8月 2017 23:19)

    3話を通し&サロンまで参加させて頂きました。
    3話通しで聴けて、子供時代のモヤモヤしていた気持ちを思い出しました。
    虐めとか不条理とか残酷さとか、沢山ぐるぐると解決できない気持ちがシンプルかつ丁寧に描かれていましたね。
    花田さんが何度も声を詰まらせて朗読している様や、それぞれの主人公達が涙する場面では私も目頭が熱くなりました。
    今までの夜話で最高の語りでした。

    サロン、ギンガさんのエピソードのヒロインの名前が自分と同じで、ご主人役が花田さんだったのが大変私得でした(笑)。本当に耳福でご馳走様ですありがとうございます(笑)。
    オチを2パターンご用意くださって納得の結末になって良かったです。1パターン目のオチを聞いた瞬間に、甘いセリフを聴けて嬉しく思いつつ「なんだヒロインリア充か」って実は思ってしまったので(ゴメンナサイ)、2パターン目のオチで納得できました。
    ユミーさんのお話、登場人物がまた個性的で面白かったです。
    花田さんの周りには本当に色々な方が集まってくるのだなぁと、人のご縁の不思議さを改めて感じました。

    今回も大変楽しませて頂きました。
    次回開催を心待ちにしております。

  • #2

    ネオトップバッターの小娘 (水曜日, 16 8月 2017 04:14)

    2日目の朗読3本+ネオまで
    参加しました。
    朗読の方では、重松清さんの
    作品の中では私の好きな作品の
    好きな短編を取り上げてくださっていて
    とても嬉しかったです。
    (実は『きみのともだち』過去に読んでました)

    いじめとか、理不尽なこととか、
    一瞬で全てが変わる現実とか、
    小学生の頃に私の経験したことが
    蘇ってきて、涙が零れそうになった
    ところも何箇所もありました。
    全て、おさえて、おさえて、と
    努力していましたが、最後のところで
    抑えきれなくなって涙しました。
    わたしは、高校の同級生を病気で
    19歳のときに亡くしているので、
    その時のことを思い出しました。
    そのときの出来ごとと、重なりました。
    今回の朗読は、私自身の経験に
    刺さってくるものが多かった印象でした。
    忘れかけていたことが沢山あって
    それを、再び思い出させてくれました。

    ネオのほうでは、僭越ながら
    最初から話をさせていただきました。
    メモ程度にもならないメモでしたが
    ひとまず気持ちに余裕があれば、
    あれのとおりにやろう、という感じで
    用意はしたものの、人前にでて
    話すことが苦手なので、案の定、あの通りに話せなかったことと、
    構成の雑さが悔やまれます(涙)
    もう少し、文章構成能力つけて、
    出直します(;;)

    ギンガさんのお話も、自分が
    数週間レベルでさいきん体験した
    あるできごとに似ていて、
    すっと心に入ってきたものでした。
    花田さんの、ギンガさんの朗読を聞いていたら、その時のことを
    思い出しました。

    ミカエルユミさんのお話では、
    ユミさんの周りに集まってくる方々の
    キャラの濃さ、何かを持っている
    であろう方々。
    おもわずこちらも一時間の超大作に
    引き込まれました。
    実際に、ユミさんの紡ぐ文を聞いていると
    その物語の風景が、目の前に現れるのです。
    ああ、こういう感じなのか〜と
    目の前に見える光景を想像しながら
    聞くことが出来ました。

    Yさんのお話では、
    バスタ新宿に移る前最後の日という
    わかりやすい設定での話でした。
    仕事が上手くいかなくて、九州に
    出かけたことなども交えてお話して
    いましたね。
    わたしは(都内在住ではないですが)
    都心に近いところに住んでいるので
    新宿はよく利用します。
    知っている場所が出てくることが多くて
    ああ、あの辺のことか〜と思ったり
    あそこ、通ったことあるぞ?
    と思ったり、舞台設定が身近までは
    いきませんが、わかりやすかったので
    どこで起きているのかがとても
    明確で分かりやすかったです。

    今回のサロンも朗読も、涙あり、
    笑いありの最高の時間でした。
    6時間以上に及ぶ長丁場になりましたが
    花田さんをはじめ、その場に集った
    全ての方々、お疲れ様でした
    また、次の機会を楽しみにこれから
    過ごそうとこころに決めました。

  • #3

    Akiko (木曜日, 17 8月 2017 09:31)

    『あいあい傘』『ぐりこ』に参加しました。重松ワールドと花田ワールドのマリア―ジュがやはり抜群でビリケンの外に出てもしばらくあの雰囲気に占拠され電車に乗り込みました。
    子供だからこその直球でコントロールできない原石をぶつけてしまう幼少時代、私にもあったはず。あぁ、そうだ親戚の家で「壊れそうな小さな家」と言ってしまったあの頃を思い出しました。クスっと笑えてホロリと泣ける重松ワールド楽しかったです。これからも続けてほしいです。

  • #4

    エンクミ (木曜日, 17 8月 2017 21:57)

    牛に引かれて…ではなく 子牛の様なでっかい犬を飼ってるHさんに誘って頂き、2度目のビリケン参りでございました。
    相合傘の「キミ」が、ぐりこでは「ユミ」に  ふっふっふ間違ごうてるよん チミもわたしも老眼仲間かい と一瞬思って思ってしまった。ソーリーソーリー いつもは使っていない脳の一部分が動いた気がした瞬間でした。これはもうHさんとバイバイしても「花いちもんめ」堪能せねばなるまい 結果的にドライアイのお目目が潤ってくれたコトったら ステキな時間ありがとうございました。

  • #5

    大野 和寿 (金曜日, 18 8月 2017 02:55)

    時間の都合で、土曜日の「あいあい傘」のみの参加になってしまいましたが、確かな技術に裏打ちされた朗読を聞くことは、黙読に勝るとも劣らぬ読書体験を得ることが出来ると、改めて認識。

    目の前で役者の生の声が楽しめる喜びがあふれている、空間時間でした。

  • #6

    矢切の渡し (金曜日, 18 8月 2017 21:50)

    平易な言葉で何気ない会話を表現して
    ぐいぐいと物語に引き込んでいく

    作家の力量もさることながら、表現者の
    作品に対する愛情や、真っ直ぐな気持ちが
    無ければ、この無謀とも思える
    三作品一挙朗読というこのヴォリウム!
    それでも聞きたいとついて行く我々・

    ある時は足音のように又ある時は
    影のように風のように雲のように
    奏でられる哀愁のギター・

    終演後夕暮れの外に出て歩き始めたら
    少しボーっとした

    自分が惨酷な子供の頃に
    返ったようで・

     本当にお疲れ様でした!
       そしてもう取り戻せない時間を有難う御座いました。



  • #7

    ギンガ (月曜日, 21 8月 2017 07:46)

    今回の朗読はとても好きでした。なぜ小学生の女の子のナイーブな気持ちを表現をするのに花田先生があれほどハマっていたのか理由はちっともわかりませんが、きっと可愛い声の女性が読むよりもずっと近かったと思います。

    その後中学生の男の子、高校生になった女の子の話でしたが、あんな、不器用で荒削りの感情を自然に聴かせてくれた素晴らしい朗読に感謝します。

    名作の朗読と言うと、どこか客観的なものであるというイメージがあるのですが、花田先生の朗読は生々しい感情や緊迫感やじわっとこみ上げる温かさがあってとても人間らしさを感じます。

    下梶谷さんのギターとピタッと一致してどこまでも広がって行く心の世界に涙が止まりませんでした。

    サロンでは自作のストーリーを読ませていただきました。下梶谷さんのギターと、花田先生が恋人役や旦那役、一部ナレーションをしてくださり、贅沢〜〜!と思いながら素敵な時間を満喫しました!
    主人公の苦労や辛さをねぎらうようにつま弾かれるギターの音色に、読んでいる自分が癒されていくように感じました。

    可愛いお嬢さんが聴かせてくださったピンクの服が大好きだったおばあちゃんのお話、ぼりさんの人柄が滲み出るような朗読、ミカエルユミさんの赤裸々で爆笑と愛に溢れる親子の物語など、本当にあっという間の数時間でした。

    ありがとうございました!

  • #8

    ユミー (月曜日, 21 8月 2017)

    花田先生、1本1時間の作品を3本も続けて演じることができるなんて、なんてすごいんでしょう!ずっと立ちっぱなし、ずっと語りっぱなし。一つ終わるごとに客席に向かって「お疲れさまでした」とお声がけなさっていましたが、私は「先生こそ!」と思っていました。
    さすがプロは違う…。気力、体力、集中力。すごい!
    しかも、まったくのお疲れも見せずの余裕…。
    土曜日は1日6本、6時間以上を演じたわけで…。その重松清さん愛・朗読愛&底力に心から感動いたしました。
    3つを続けて演じるなんて、これはもう朗読会のトライアスロンや~!これから「朗読の鉄人」と呼ばせていただきます。
    私の脳内で登場人物たちが泣いたり笑ったりしていました。
    私は特に「あいあい傘」が好きでした。
    下梶谷さんのギターがものすごく要所要所を押さえていて、そして、ギターが主張せず、控えめでいながら、お話しの世界に溶け込んでいて、花田先生の醸し出す世界がより深く豊かに感じられました。

    ネオ、最初のお婆さまのお話し、愛ですね♡
    ギンガさんの作品、私は一つ目の結末が好きでした。目で交わす切ない恋…いいですね。
    ぼりさん、新宿バスタが身近になりました。美味しいお寿司屋さんが入っていると友人から聞き、今度行ってみようと思っています。

    借金王トミーの長いお話をお聞きいただいたみなさま方、どうもありがとうございました。私も花田先生のように、長いものも余裕で演じられるよう、今後精進してまいります。
    皆様がうなづいたり、笑ったり、いろいろ反応して下さり、そのフィードバックで元気がもらえました。本当にありがとうございました。感謝いたします。



  • #9

    船橋のケンタウロス (火曜日, 22 8月 2017 10:54)

    今回は日曜日の「あいあい傘」に参加しました。
    この作品は小学生の女の子が主人公のお話で、心ではそんなこと思ってないのについ言葉に出して誰かにあたってしまったり、自分が仲間はずれにされたくないから周りの意見に流され賛同してしまう、そんな主人公やクラスメイトの心情が自分の思い出とフラッシュバックして凄い心に刺さりました。
    今回は一作品だけでしたが、次回はもっと、多く作品を見てみたいです!

  • #10

    パンの翁の娘 (土曜日, 26 8月 2017 00:59)

    ビリケン夜話から数日経ち、原作を読み返してみた。
    あの夜、疾走する花田さんの語り口に追いつけず、聞き漏らしが何か所かあったのだ。
    私はとろいと、よく言われる。

    重松氏の、
    読んでみると一見、冷静な文章。
    しかしその中にあるのは、あの子たちの、あの年齢ならではの、
    細胞分裂の音がプチプチ聞こえるような凄まじいエネルギーだった。
    他の子より成長を急がせる運命って、いろいろな形であるんだな。

    100%、内容を伝えるだけではだめなんだ。
    花田さんは1000%伝えようとしていた。
    文章なんてところどころ聞き取れなくたっていい。
    読みをとちってもいい。声をつまらせてもいい。
    だからあの子たちのジタバタ感が伝わった。
    冷めた大人である私が、活字を読んだだけでは体感できなかったに違いない、あの頃のぐちゃぐちゃな感じ、リアルに思い出して嫌だった。
    いや、嬉しかったかも。

    声は嘘をつけない。
    花田さんは嘘をつかない。

    私は号泣してしまって、持っていたティッシュでは足りなくて困った。
    言っておきますが、花田さんの読みで泣いたのではないです。
    最近、重松氏の短編を何作か読んだのだが、どの作品も、最後に涙があふれてしまうのだから。

    泣くなんて生易しいものではない。
    花田さんのせいで、いろんな所が壊れて、いろんなものが噴き出した。
    100%内容を伝えるだけなら誰にでも出来る。
    1000%伝えられるなら、それは奇跡だし、それが起こった!
    朗読って、とてつもない可能性を秘めた表現なんだ!!

    3作目のラスト、
    『遠くの、遠くの、うんと遠くの空で…~』

    この空のように、最後の余韻をどこまでも広げてくれたのが、下梶谷氏のギターだった。
    なんて透明感のある音色なんだろう。
    こんな音、初めて聞いた…。
    うっとりしながら驚いた。
    一人で生で演奏しているはずなのに、音が幾重にも重なって聞こえる!
    3重奏くらいに聞こえたが、後でたずねてみたら、なんと4重奏だった!
    そのカラクリは説明していただいても、素人にはわからなかったが、下梶谷さんだからできるプロの技であることは確かだった。技だけではなく、彼のセンスがあって、すべての音が生きている。
    その音の重なりは、せせらぎのようにも聞こえたし、
    風、太陽、由香ちゃんの『もこもこ雲』、そんな空の奥行にも感じられた。
    しばし余韻にたゆたうが、泣きはらした瞼の熱はいつまでも冷めなかった。

  • #11

    毎日との付き合い方 (日曜日, 27 8月 2017 13:51)

    人は幼いころから、その時々で自分と周りのステータスを感じながら暮らしているような気がします。

    とにかく優勢でいたい子、良くも悪くも話題にあがることのないよう振る舞う子、、、実に様々です。

    ある種、実社会の予行練習のようにも思えますが、クラスという非常に狭い世界の中で繰り広げられると悪質さが増します。

    なにせ逃げ場がありません。

    きっとこれからも、いじめそのものが無くなることはないでしょう。それでも、この最も納得できない理不尽な悲しみに立ち向かっていくためには、「ひとりでない」ことが大切なのだと噛みしめました。

  • #12

    イニシャルM (火曜日, 29 8月 2017 15:50)

    今回のテーマは正直。イジメに対しての腹立たしさが強く残りました。イジメになる前に、その気に入らない奴と自分だけで決着着くまでやり合えばいいと僕は思います。僕も小学校の頃は1年〜6年にまでかけて犬猿の中の友人がいたのでしょっちゅう泣かされてはやり返すって感じでした。けど小学校高学年になるにつれて喧嘩はなくならないけど(笑)、協力するときは協力って風になってましたね。今考えるとミリ単位でお互い気持ちが成長したんじゃないかなって思います。笑 

    綺麗事だと思う方も当然いらっしゃるかもしれませんが。。
    でもやってみないとわからない!ってのが自分のモットーですから!!

    っと話がずれてしまいましたが、自分の尻は自分で拭く。これを一人一人が徐々にでもいいから感じていけばいいと思います。

    あとはコウモリ野郎にならない事ですかね・・・笑

    すいません!今回は結構自分の学生時代の記憶と比べて聞いていたので
    頭の中では学生時代のあの時「もっとしてあげる事があったんじゃないか」
    「いい加減だったな自分」とか思い返してて自分に腹を立ててたのが強かったのでコメントはここまでにしておきます。

    本自体の感想とはほど遠くなってしまって申し訳ないです。

    次回はサロンの方も是非是非参加させていただきたいと思います。

    最後に・・・日本酒ちょっと慣れておきます。二日酔い酔いがかなりきつかったので(大笑


  • #13

    しもーぬ(gt) (木曜日, 31 8月 2017 14:11)

    今回も演奏させていただきました、しもーぬ(下梶谷)です。
    今回も本当にありがとうございました。

    今回は、自分にとっても小中高時代が強く蘇ってくる作品でした。
    ここ数年忘れていたけど彼や彼女は元気かなと、半月程経った今でも沢山の子達を思い出し続けています。
    バカだったNくん、休みがちだったIさん、モテモテだったBちゃん、思い出すのはやっぱり今回の作品にいたような子供達でした。
    みんな元気でやってるだろうか。

    今回の3作を観ていただいた方には、是非とも本で他の章も読んで頂きたいです。みんなの顔が違った印象になったり、より一層の深みを感じるものになったりすると思います。

    一応自分のブログにも後記あげてますので、おヒマな方は覗いていただけましたら幸いです。
    http://blog.livedoor.jp/shimoshimo0130/archives/1936152.html

    次回11月も頑張ります!

  • #14

    雨; (木曜日, 31 8月 2017 23:04)

    朗読会を聞き終えて、もやもやした物を心に感じつつ、夏と秋の狭間で呆けていたら、今日が8月最後の日になっていました。。汗
    サロンも聞きたかったのですが、当日はお墓参りに行かねばならず、とても残念でした。次回は行けるようにと思っております。

    客入れの曲、キッカケの曲だったか…それがとても心に残ってます。以前も流されていた気はしますが、弦楽器のハーモニーの深い、思考がまどろむ曲、とても印象に残っております。
    弦楽器の味わいを最近感じています。相変わらず、ギター、お見事です。弾き方が、ギタリストと言うよりは、ハープとか、ピアノとか、お上品な演奏で、はじめて聞いた時は驚きました。演奏も巧みで、構えず聞いていられる……そう、オーケストラのバックボーン、メロディを支える、ティンパニーに近い、と今考えてみるとそう感じます。

    あまりクラシックに精通しているわけではないんですが、昔、ピアノを弾いていました。でも自分としては、ピアノより弦楽器を弾きたいと思っている子でした。
    ピアノは、出せる音の調律が決まっているから、(たしか、三本ほどの弦を、ハンマーでどこを叩くか決まっていて、叩いて鳴るんでしたか)どこか、よそゆきで、固いなぁと思います。自分で好きな弦を弄れればいいんですけど。
    ピアノでは、掠めるような切れ切れ の音を出したいと思っても、頭にポーンと強めの音が入って、綺麗に丸く収まるので、それが幼心に腹立ちました。

    一音一音しっかりする感じが、日本語の発音に似ているかもしれませんね。
    ですが、音をたくさん好きに奏でれば、(ジャズとか)堅苦しいという印象は無いんですけど……、
    ギターは、弄り方に無限の個性がある感じが、いいですね。弦は、やはり素敵です。私は胡弓を弾くのが憧れで、夢です。

    脱線してしまったのですが、あの客入れの曲、あれは何の楽器で弾いてるのか分からないんですが、でも、楽器は何でもいい、と思わせてくれる音色で……とても素敵です。毎回あれでもいいなぁと思いくらい。
    あれを毎日聞いたら不眠に効くでしょうか(^o^)汗笑

    重松清「君のともだち」は、よく書店で平積みにして置かれていますね。
    朗読会がその作品と聞いて、読んでみようと買ったのですが、「花いちもんめ」を途中まで読んで、嫌な予感がして本を読むのを止めました。これは、朗読会の時聞くべき話なんだなと思い、聞いたら本当にそうだったなと感じました。読まずに行って、よかった。

    グリコの、グーでしか勝てないヨッシー、あれは私の事を言われているのかなと思い、とても不器用ヨッシーに共感しました。自分でほほを殴っちゃうとか、どんだけ君は私を笑わせてくれるんだ!とクスリと笑いました。
    ティティッティッティリリッリ!(マリオ!)着メロの無限ループに笑いました。
    そうか、マリオのヨッシーみたいだな!と気づきました。その演奏の遊び加減もすばらしい!

    きっと、ヨッシーは今後、そのままの君(ヨッシー)でいて、とよく言われるんだろうなぁ。その言葉がよく分からないのに、分からないなりに、どんだけ傷ついちゃうのかな?とか、沢山、勝手にヨッシーとわかりあった気になり、聞いていて笑いました。
    ユカちゃんは、臆病だけど優しくて、これも小学校時代の私に似ている……そして、尖りまくって、その尖りが、自らの優しさで丸まってきた、下手に分かり合うよりも簡潔に伝える主義の恵美ちゃん……これも私に似ている……八方美人の堀田ちゃん……これも私に似ている……
    たくさんの、ちぐはぐな私たち!いや、私たちは、実は、繋がっている。無意識で繋がっている。

    沢山、私の幻影がある、私の一部を掠めとる、馴染んでゆく。あぁ、これは名作だなぁ、と思いました。
    沢山のドッペルゲンガー、幻影を作り出せるって、重松さんはすごい作家だと感じます。
    読者が、「これは自分に似ている!勝手に俺をモデルにしただろう!」と筆力のある作者に怒るような……まさにそれでした。笑

    しかし、読みの時点では気がつかない部分もありました。朗読で聞くから、取りこぼさずに気づけたよい場面も気づけました。

    私の悪い読み癖は、文字を読んでいると、いつしか目の前に、まったく関係ない、沢山のイメージが広がってきていること。
    苦手な作家の文章だと、決してイメージが広がらず、文字としてしか受け止められません。理性をもって、左脳で読み終わりますが……。

    ですが、イメージがどんどん膨らんでくる作家さんっていらっしゃる。関係ないイメージまでも!
    私にとって、その一人が重松清さんみたいです。

    話を読むにつれ、イメージが、どんどん身体いっぱいに膨らんでくる。
    すると、夢を見ている状態だと、身体が感じるのでしょうか?
    読みながら、寝てしまいます(^o^)汗

    そして眠りながら、自分の脳がオリジナルに別のお話を作り出してしまい、朝になっています。「あれ、小説は?」となる。読んでみると、違っている。
    だから、眠気と襲ってくるオリジナルイメージと戦いいつつ、重松さんは、一編を、何日もかけて読みます。一日で一冊は、とても読みきれないです。
    受ける情報が多すぎる。
    おもしろいのに、霧のように押し寄せてくる言葉……霞んで布団に倒れていると、あれ、いつのまにか、朝……。

    物語のイメージに気持ちよくなって酔う。

    たくさんの関係ないイメージが浮かんでくることは。
    物語のイメージと、自分の心のリンクさが、ものすごいシンクロを起こし、
    脳が睡眠していると、錯覚してしまったため、いつしか寝てるのではないかと思います。

    そんな、重松さんの文字の力。

    だから、声を聞けるのは助かりました。
    舞台、絵画、風景などは、眠くならないのが性分なので…。
    一時間ほどでちゃんと隅々わかってしまう。その、重松清オンリー、な世界に浸って、展覧会の絵、動く絵を見れているような感覚で。
    舞台道具も感じ取れて、
    ヨッシーたちが喧嘩した土手の草、河川、匂い、空、受験前の、階段、松葉杖!わぁ!っと周りの人たちの声。無音でない音、ゆかちゃんが旅立つ。清浄なシーツ、天井に張り付けた絵、恵美ちゃんの溢れる涙と鼻詰まりの、体温の高い感じ!
    無音のはずなのに、音たちを感じる、そんな朗読。
    頭で鳴りそうな、天に旅立つときの、管弦楽のメロディ!
    それらが、朗読の声や、ギターの演奏で、現れてくれました。
    世界が、やっと分かった!
    嬉しかったです。
    やっと、朗読の面白味が分かってきた気がします。
    始めて花田先生の朗読を聞いた時は、なんかいままでのよりいいなぁ、ってフランクさで聞き出したんですけど、聞いているうちにやっと、体感として、どこが素晴らしいのか分かってきました。
    私がこの世界に生きている限り、(あと60年?笑)たくさんのいいなぁを言語化できればいいんですけど、素晴らしいです。
    お疲れさまでした。また重松さんのお話聞きたいです。私が目で読むと、寝てしまうので……(^^;汗笑

    最近忙しく、書くことを我慢してたので、いつになく長文になってしまいすみません(*_*;
    これからも楽しみにしています。