私の敬愛する若林正さんが出ているので行ったのだが、このユニットの舞台では今までで一番面白かった。演出家の目の行き届き具合が程よい感じを受けた。この作家さんというか演出家さんは、どうも映画にインスパイアされて書く方らしい。僕はテイタム・オニールとその親父の映画を観ていないが、映画をある意味凌駕してるのが、観劇後の呑みで話していて分かった。私はその舞台を観てはいないが、ゲーリー・シニーズという俳優がジョン・マルコビッチくんを起用して監督したスタインベックの『二十日鼠と人間』(←実に素晴らしい映画)にインスパイアされた舞台もきっと面白かったのだらうなと感じてなんか嬉しい気持ちになった。原作には無い役をアテガキで作り、女優を花開かせているのは素晴らしい。本来の舞台芸術のあるべき姿に違いあるまい。いやあすべての俳優が美しいのは佳い演出の証拠だ。呑みで、藤井びんという、どこからどうみてもへんたい良い子、もとい、爺さん、(すんません!びんさん、リスペクトと愛を込めてるんですよ)から聞いた本多劇場黎明期?の唐十郎だかの、演出の嗚呼!緑魔子主演の舞台の逸話いやいやおもしろおてやがて哀しくいやいやあはや、ありがたく!また酔いつつ・・・。 気分の佳い花田拝